- 日 時:2018年9月14日(金) 15:00〜17:20(受付 14:00〜)
- 会 場:トラストシティカンファレンス・丸の内(JR東京駅 徒歩1分)アクセスはこちら
- 申込期限:2018年9月12日(水)
開催趣旨
昨今の製薬企業は研究開発費が右肩上がりで伸びているにも関わらず新薬創出数は減少しているといった大変厳しい状況を迎えております。さらに社会保障制度の財政的な負担増に伴う医療制度の見直し、よりエビデンスを重視した情報提供活動機運の高まり、M&Aの活発化など、変化への柔軟な対応が製薬企業に求められています。
直近では2018年にGPSP省令改正が行われ、メディカル/医薬品安全性分野は大きな変化を迎えました。この改正により、既存の製造販売後調査手法に加え、電子的な医療情報データベースを用いた手法が認められ、マーケティング分野中心に活用されていた医療情報データベースの活躍の舞台が広がってきています。
このような背景のもと、製薬企業におけるリアルワールドデータの利活用について議論していく場として、今回のシンポジウムを開催することといたしました。これまで医療情報データベースの活用事例の少なかったドラッグリポジショニングや安全性監視を中心に皆様と共に考えていきたいと思います。趣旨にご賛同頂き、シンポジウムにご参加頂けますことをお願いいたします。
キーワード
- データベース研究
- PMS(Post marketing surveillance)
- PV(Pharmacovigilance)
- メディカルアフェアーズ
- 臨床研究
- RWD(Real World Data)
- マーケティング
- エビデンス構築
- メディカルコミュニケーション
- ドラッグリポジショニング
- 適応追加、適応拡大
スケジュール
時間 | プログラム |
14:00 〜 15:00 | 受付 |
15:00 〜 15:10 | 挨拶:開会のごあいさつ 株式会社医療情報総合研究所 代表取締役社長 大橋青史 |
15:10 〜 15:50 | 講演:『大規模処方データベースのドラッグ・リポジショニングへの活用』 近畿大学 薬学部 臨床薬剤情報学分野 教授 薬剤師 博士(薬学) 髙田 充隆氏 |
15:50 〜 16:10 | 休憩:コーヒーブレイク |
16:10 〜 16:50 | 講演:『多様化する医療ニーズを指向したデータベース研究〜有害事象自発報告データベースの活用〜』 近畿大学 薬学部 医療薬学科 臨床薬学部門 准教授 薬剤師 博士(薬学) 細見 光一氏 |
16:50 〜 17:20 | 講演:『網羅的医療情報データベース解析ツールの開発〜ドラッグ・リポジショニングへの活用を目指して〜』 株式会社医療情報総合研究所 データソリューション統括部 セールス&ビジネスディベロップメントグループリーダー 吉澤 具泰 |
17:20 〜 19:00 | 情報交換会 |
講演内容
『大規模処方データベースのドラッグ・リポジショニングへの活用』
講師 | 近畿大学 薬学部 臨床薬剤情報学分野 教授 薬剤師 博士(薬学) 髙田 充隆 氏 |
略歴 | 昭和52年3月 長崎大学薬学部卒業 昭和54年3月 長崎大学大学院薬学研究科修了 昭和54年 国立大阪病院薬剤科 昭和63年 厚生省薬務局・生活衛生局 平成3年 国立療養所宇多野病院薬剤科 副薬剤科長 平成8年 国立循環器病センター薬剤部 副薬剤部長 平成18年 近畿大学薬学部 教授 |
講演の概要 | ドラッグ・リポジショニング研究における大規模処方データベースの活用について紹介する。処方データベースを用いるSequence Symmetry Analysis(SSA)が、ファーマコビジランスにおける未知の有害事象のシグナル検出手法として活用されているが、既存医薬品の新たな薬効、すなわちドラッグ・リポジショニングシグナルの検出方法としての活用の可能性について、事例を用いて紹介する。 さらに、副作用自発報告データベースを用いる不均衡分析結果との統合による、信憑性の高いシグナル検出方法の開発について解説する。 |
『多様化する医療ニーズを指向したデータベース研究〜有害事象自発報告データベースの活用〜』
講師 | 近畿大学 薬学部 医療薬学科 臨床薬学部門 准教授 薬剤師 博士(薬学) 細見 光一 氏 |
略歴 | 平成3年3月 京都薬科大学 卒業 平成5年3月 京都薬科大学大学院 修了 平成5年4月 日本チバガイギー 医薬事業部 研究開発統括部 平成9年4月 財団法人神戸市地域医療振興財団 西神戸医療センター 薬剤部 平成22年4月 近畿大学薬学部 医療薬学科 臨床薬学部門 臨床薬剤情報学分野 准教授 |
講演の概要 | 各国の規制当局において有害事象自発報告データベース(Spontaneous Reporting System; SRS)が構築されている。膨大な量のデータを有するSRSを活用し、有害事象の因果関係のあぶり出しのため安全性指標として数値化する手法が知られている。 また、性別、年齢、併用薬などに注目した安全性評価や、発現時期の情報、ポリファーマシー改善に向けた薬剤数の情報などに展開している。以上を踏まえ、SRSの活用と留意点を紹介する。 |
『網羅的医療情報データベース解析ツールの開発〜ドラッグ・リポジショニングへの活用を目指して〜』
講師 | 株式会社医療情報総合研究所 データソリューション統括部 セールス&ビジネスディベロップメントグループリーダー 吉澤 具泰 氏 |
講演の概要 | これまでJMIRIデータベースは、主に製薬企業のマーケティング部門で活用が進んでいたが、新たな活用可能性を探るべく、2018年に近畿大学薬学部と共同研究を開始した。 この研究は安全性監視・ドラッグ・リポジショニングをターゲットにしており、まだ道半ばであるが、ここまでの研究成果としてJMIRIデータの新たな活用事例をご紹介したい。 |